こんにちは、西間農園です。
早いもので、今日から2月です。3月から徐々に令和4年産の米作りの準備が始まります。
今その作付について最終検討に入っている段階ですが、米農家の今とこれからの思いについて少し考えたいと思います。
インターネット上で2021年10月20日に財務省作成の「農林水産」の資料を拝見しました。
そこには、農地と農業従事者のシュミレーションが記載されております。
★R2⇒R12にかけて、
①農地は437万haから414万haに5.3%減少。
②農業従事者は136万人から76万人に44.1%の減少。
③それらを一人当たりの作付面積に置き換えると、一人当たり3.2haから5.4haの168.7%の作業面積とあります。
★このデータと私が携わっている環境を鑑みると以下のことが予想されます。
①8年後に、現在の作付面積の1.68倍、当農園は約60haなので100haを作付できるかと言われれば、現状の米価を考えれば難しい。
②8年後スムーズな農地引き受け者の確保が難しくなり、農産物の供給が需要にに追いつかず、農産物の高騰につながる可能性がある。
③国際飲食料マーケットが2015年890兆円⇒2030年には1,360兆円と30%拡大すると試算があり、世界的には食料確保に伴う貿易競争がし烈になる可能性がある。
★農林水産省としての施策は
①米作りを縮小し、高収益作物(畑作等)への転換や需要のある麦・大豆の作付け転換を促す。
②担い手への農地集約化と農地集積
③スマート農業の導入による作業の効率化と省力化の実現
④輸出の強化等
主に上記の施策を提案しております。
いずれの施策も、農業経営を安定化させるためには必要だと思いますし、理解はできます。
しかし、農業従事者減少の対策にはつながらず、農産物の供給不足への不安は解消されません。
ここからは、私個人の思いですが、消費者の皆様にはもっともっと直接「農家」とつながりをもつことをお勧めします。
何故かというと、いざという時、実績があれば対応してもらえるからです。
実績がないのに急に取引したいと言われても、従来からのお客様を優先するからです。
ネット通販や宅配など身近に農家から購入できる便利な環境が整備されておりますので、今置かれていいる農業情勢を
知ってもらい、ご自身の食料安全対策として「直接、農家とつながる!」取組を考えてみたらいかがでしょうか?
その際は是非、当農園のこだわり米もご検討ください!